2009/08/14

Sunshine music. Sunset groove.

"Sprout: The Soundtrack"

(Universal Australia)

どこで見つけたのか忘れたけど、トーマス・キャンベルの新作、"The Present" が今月公開だってフライヤーを見かけて(トレーラーはここでも観れる)、思い出したのがこの "Sprout: The Soundtrack"。まぁ、タイトル通り、トーマス・キャンベルの 2004 年の前作、"Sprout" のサウンドトラックで、まぁ、いわゆるサーフ・ムーヴィーのサウンドトラック / サーフ・ミュージックではあるんだけど、この手のモノは数あれど、ちょっと一線を画してるっつうか、わりと安直な感じなのが多い中で、ちょっと異彩を放ってて、いい感じの選曲でわりと気に入ってるんで(もちろん、映画自体の出来もいい)。

まぁ、メインになるのはジャック・ジョンソントミー・ゲレロとマニー・マークによるスプラウト・ハウス・バンドだったりするんで、そういう意味では、直球っていえば直球っていうか、まぁ、ある意味、すごくベタだったりする面もなきにしもあらずではあるけど、でも、この 3 人で出来が悪いわけがないし。あと、ジャズのオリヴァー・ネルソンだったり、トータスだったり、必ずしもベタじゃないアーティストも入ってたりして、でも、わりと違和感なく聴けて。あと、ホープ・サンドヴァルって誰だっけ? って思って調べてみたらマジー・スターのヴォーカルの女で、しかも、ここに参加してるホープ・サンドヴァル & ウォーム・インヴェンションズって、元マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン(!!)のメンバーとのユニットだったり。そういうトラックがいい感じでアクセントになりつつ、でも、いい意味で違和感なく収まってて。全体に渋い(地味な?)トラックが多いかな。そういう面も含めて、なかなかいいセレクト & ディレクションで、個人的にもわりとツボで。

まぁ、サーフ・ムーヴィー(のサウンドトラック)/ サーフ・ミュージックと、それを含むサーフ・カルチャーって、言ってみれば、ひとつのジャンルとして確立されてるんで、ある程度のブランディングとかクオリティ・コントロールが保たれてるっていい面もありつつも、逆に、安直だったりベタな感じになりがちな面もあったりすると思うんだけど、その辺のバランスが絶妙でいい感じかな、と。


SPROUT HOUSE BAND "Spanish Flowers" (From "Sprout: The Soundtrack")








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