2011/12/02

La búsqueda de más a la música cubana.

"GILLES PETERSON Presents Havana Cultura: The Search Continues"
(Brownswood) ☆ Link(s): iTunes Store / Amazon.co.jp

前にレヴューした "GILLES PETERSON Presents Havana Cultura - New Cuba Sound" の続編で、元トーキング・ラウド(Talkin' Loud)/ 現ブラウンズウッド(Brownswood)主宰者であり、DJ / コンパイラーとして世界的に大きな人気を誇るジャイルス・ピーターソン(GILLES PETERSON)の '音楽の旅・キューバ編' の第 2 弾。'The Search Continues' ってサブ・タイトル通り、'旅の続き' って言える感じかな。

これまでにも関連作品をたびたびレヴューしてることからもわかる通り、個人的にはジャイルス・ピーターソンとはかなりツボがカブってる(もちろん、間接的に教えてもらってきたって意味でもある)し、前作も秀逸な内容だったんで、今回もかなり期待してたんだけど、決して期待を裏切ることのない出来映えで、「さすがジャイルスだなぁ」と素直に感心しちゃうような内容。かなり聴き応えがある出来映えに仕上がってる。アートワークの写真も、適度にベタで、メチャメチャいい感じだし。

この 'Havana Cultura' ってのは、英語版ウェブサイトの 'Who we are' ってページに 'A window on contemporary Cuban creativity' とか 'A global initiative to promote contemporary Cuban culture' って言葉があるように、現在進行形のキューバのカルチャーを広く喧伝するためのプロジェクトのようで、その一環として、ジャイルス・ピーターソンって人物を通してキューバ音楽の現在とか、その潜在的な魅力を広く知らしめることを目的にしてるって感じになるらしい。

前作の "GILLES PETERSON Presents Havana Cultura - New Cuba Sound" はキューバ革命から 50 周年の節目だった 2009 年にリリースされ、去年、その音源のリミックス集の "GILLES PETERSON Presents Havana Cultura: Remixed"(Links: iTS / Amzn)もリリースされてる。

基本コンセプトは前作を踏襲してる感じで、CD 2 枚組のヴォリューム(って書き方をせざるを得ないのが今の音楽産業を象徴してるのかな? 今後、こういう表現も変わらざるを得ないんだろうし)で、前作同様、ディスクごとにコンセプトが分かれてる。


Gilles Peterson presents Havana Cultura: The Search Continues // CD01 Teaser by Brownswood

ディスク 1 は、ジャイルス・ピーターソンズ・ハヴァナ・カルチュラ・バンド(GILLES PETERSON'S HAVANA CULTURA BAND)名義で新たにレコーディングされた楽曲群。キューバ人ジャズ・ピアニストのロベルト・フォンセカ(ROBERTO FONSECA)の助けを借りて現地の腕利きのミュージシャンたちを集めつつ、ジャイルス・ピーターソンはプロデューサーとしての手腕を発揮するカタチでレコーディングされてて、ラテン〜キューバ音楽の要素とソウル・ミュージック〜ジャズ / フュージョンの要素に、適度にクラブ・ミュージック以降の R&B / ヒップ・ホップ的なフレイヴァーをブレンドしたような、ハイブリッドでフレッシュなサウンドに仕上げられてる。


Gilles Peterson presents Havana Cultura: The Search Continues // CD02 Teaser by Brownswood

ディスク 2 はジャイルス・ピーターソンが現地で掘ったアーティストたちの音源を集めたコンピレーション。こう書くと、クラシックとかレア・グルーヴを掘ってきたように思われそうだけど(特にジャイルスの仕事ならなおさら)、そういうことではなく、収録されてるのは現地の新進気鋭で現役バリバリのアーティストたちの音源。キューバって、政治体制の違い(っつうか、ホントは単なる偏見なんだけど)から、'閉ざされてる' 印象を持たれがちだけど、実は全然そんなことなくて、伝統的なラテン〜キューバ音楽だけでなく、アメリカのソウル・ミュージック〜ファンクはもちろん、レゲトンやらヒップ・ホップやらまでシッカリあって、そういう要素が独特の面白いカタチでブレンドされてる感じ。まぁ、ちょっと考えれば、フロリダとかカリブ海の他の国々からの距離も遠くないわけで、人の往来はもちろん、電波なんかも届いちゃってるはずなわけで。そういう意味では、アメリカやヨーロッパの新しいサウンドの影響を避けることのほうが難しいはず。ただ、その調合のサジ加減がなかなか独特で、ブラジルのクラブ・ミュージックなんかにも似たようなところを感じるけど、やっぱりすごく面白いな、と。

まぁ、ブッチャけたハナシ、個人的にはキューバ音楽は全然詳しくないし、ロベルト・フォンセカ以外、名前も知らないんだけど、でも、まぁ、シーンの状況とはアーティストのプロフィールとか、そういう難しいことは何も知らずに、普通に「詳しくはわかんないけどいい感じのキューバ音楽の新譜」くらいな感覚でも全然楽しめちゃう感じではあるかな。

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ちょっとハナシはズレるけど、ちょうど今、配布されてる "bounce" で、ジャイルス・ピーターソンが 'People Tree' のコーナーで取り上げられてて、読んでたらいろいろなことを思い出したんで(リンクを貼ろうと思ったんだけど、残念ながらウェブには公開されてないらしい…。 * 追記:12 月 5 日に公開されたのでリンクを追加)、いい機会だから、ちょっとジャイルスについても書いとこうかな。

YOUNG DISCIPLES "Road To Freedom"
初めてジャイルス・ピーターソンのことを知ったのは大学時代だったかな? ジャイルス・ピーターソンがアシッド・ジャズ(Acid Jazz)を離れてトーキン・ラウドを設立した頃。それこそ、バカみたいにレコードばっかり買ってた時期だったし、イギリスにもちょっと長めの旅行に行ってクラブにも行ったりしてたんで、純粋にリスナーとしてかなり影響を受けたかな。この時期のジャイルス絡みの作品はどれも思い入れが強いけど、今、あらためて振り返ってみて、個人的に一番思い入れがあるのは 1991 年リリースのヤング・ディサイプルズ(YOUNG DISCIPLES)の "Road To Freedom"(Links: iTS / Amzn)かな。今、聴き直すと稚拙さ(っつうか、青臭さ)みたいなモノの感じなくはないけど、その辺も含めて、やっぱりアリかな、と。その前の時期、80 年代頃のポール・ウェラー周辺の動きにも通じる(いい意味での)青臭さも感じさせつつ、でも、同時に、その青臭さこそが、一方で 'ジャズの再評価' って懐古主義的な動きもあったアシッド・ジャズに、単なる懐古趣味では終わらないフレッシュさをもたらしてた感じもして。ちょっと大袈裟な言い方だけど、60 年代に 'Sound of Young America' を標榜してたモータウン(Motown)にも通じるようなフレッシュさを感じさせてたし、イギリス人 DJ / プロデューサー 2 人(しかも、それぞれ白人と UK ブラック)とアフロ・アメリカン女性のシンガーって組合せもシンボリックだったし。

THE ROOTS "From The Ground Up"
まぁ、もちろん、ガリアーノ(GALLIANO)もオマー(OMAR)も好きだったんだし、日本のユナイテッド・フューチャー・オーガニゼーション(UNITED FUTURE ORGANIZATION / UFO)をリリースしてた点も嬉しかったし、曲単位ではアーバン・スピーシーズ(URBAN SPECIES)の "Spiritual Love"(Link: YouTube)とかパーセプション(PERCEPTION)の "Guilty"(Link: YouTube)とかインコグニート(INCOGNITO)の "Still A Friend Of Mine"(Link: YouTube)とか、真新しさこそあまり感じないけど普通にいい曲も多かった。あと、この時期の忘れちゃいけない功績として、アメリカに(やや?)先駆けるカタチでいち早くザ・ルーツ(THE ROOTS)の "From The Ground Up"(Links: iTS / Amzn)を 1994 年にリリースしてた点。後にアメリカのヒップ・ホップ・シーンで築くことになる確固たる地位を考えると、この時点でキチンとザ・ルーツを紹介してた点は特筆に値するかな、と。

その後、実はインコグニートなんかはセールス的には成功してたんだけど、アシッド・ジャズ的な動きが全体的に勢い(というか、フレッシュさかな?)を失ったこともあるし、個人的にも、ハウスとかデトロイト・テクノとかに傾倒してたりしたんで、しばらくはジャイルスの動きはあまりチェックしてなかった(っていうか、チェックはしてたけど、それほどグッとこなかった)んだけど、それが、90 年代の後半にドラムンベースで再び接近することになったのは、我ながらちょっと不思議な体験でもあり、同時に、妙に納得がいく感じもあったかな。

個人的にドラムンベースを聴き始めたのは 90 年代半ば頃で、ロニ・サイズ(RONI SIZE)の主宰するフル・サイクル(Full Cycle)の音源だったり、DJ クラッシュ(DJ KRUSH)さんの UK 盤にリミキサーとして参加してた 4 ヒーロー(4HERO)絡みの音源だったり、ゴールディ(GOLDIE)だったり、LTJ ブケム(LTJ BUKEM)〜 ファビオ(FABIO)〜 グルーヴライダー(GROOVERIVER)辺りのミックスだったりして、この頃にはもう音楽の仕事を始めてたんで、なんとか多くのドラムンベースの作品を日本に紹介できないかなって熱心に動いてた頃だった。

ちょうどその頃、ジャイルスもトーキン・ラウドを 'いわゆるアシッド・ジャズ' から、'フューチャー・ジャズとしてのドラムンベース(及びクラブ・ミュージック)' って方向性にシフトしてて、結果的に数多くの名盤を世に送り出してシーンに大きな金字塔を打ち立てることになるんだけど、この頃には何度かジャイルス本人にも会ってて(まぁ、挨拶程度の関係だったけど)、実は日本のレーベルの A&R として、ちょっとアーティストの取り合い的なことまでしてたりして。まぁ、今にして思えば、ワールドワイドなブランド力とネットワークを持つジャイルス / トーキン・ラウドと、日本から同じ土俵で争っても限界があったのは当たり前だし、実際、結果的にトーキン・ラウドから出て良かったと思える作品も多いんだけど、当時は若干、忸怩たる思いを抱きつつ、でも、リリースされる作品はすごく好きで、何とも言えない印象だったのを覚えてる(もちろん、ジャイルスは気にもしてなかったと思うけど)。

RONI SIZE / REPRAZENT "New Forms"
作品的に一番充実してたのは、もしかしたらこの時期なのかな? ドラムンベースってことで言えば、ロニ・サイズ / レプラゼント(RONI SIZE / REPRAZENT)の "New Forms"(Links: iTS / Amzn)、 4 ヒーローの "Two Pages"(Links: iTS / Amzn)と "Creating Patterns"(Links: iTS / Amzn)、クラストのソロの "Coded Language"(Links: iTS / Amzn)辺りが代表作ってことになるのかな。まぁ、4 ヒーローに関しては、ドラムンベースを軸にしつつ、その枠に収まりきらない音楽性に深化してたけど。

純粋にシーンでのインパクトって面では、やっぱり "New Forms" が圧倒的に強烈だったなぁ、やっぱ。幸い、ロンドンのジャズ・カフェで披露した初ライヴを観ることができたんだけど、ライヴ・バンドで披露されたドラムンベース・サウンドはメチャメチャ強烈だったし、"New Forms"(Link: YouTube)でバハマディア(BAHAMADIA)のラップをフィーチャーしてたのもバッチリだったし(イギリスのドラムンベースとアメリカのラップの組合せとしてもトップクラスの出来映えのトラックだと思う)、ベースラインでグイグイ引っ張っていく "Brown Paper Bag"(Link: YouTube)もメチャメチャドープだったし。ネクスト・レヴェルに突き抜けてる感がハンパじゃなかった。

4HERO "Two Pages"
ただ、この時期のトーキン・ラウド作品で、純粋にジャイルス自身の音楽性と一番フィットしたのは 4 ヒーローだったのかなって思ったりもするけど。なんか上手く言えないけど、オーセンティックな洗練と革新性が絶妙なサジ加減で融合してる感じで。アースラ・ラッカー(URSULA RUCKER)のポエトリー・リーディングを全面にフィーチャーしたメッセージ・ソングの "Loveless"(Link: YouTube)を収録し、クリス・ボーデン(CHRIS BOWDEN)とかエヴァートン・ネルソン(EVERTON NELSON)が参加した "Two Pages" もそうだし、ジル・スコット(JILL SCOTT)やテリー・キャリアー(TERRY CALLIER)、ロイ・エアーズ(ROY AYERS)との共演も果たした "Creating Patterns" なんて、ある意味では、4 ヒーローの 2 人以上にジャイルスの好みが出てる(そして、それが成功している)ような気もするし。

あと、この時期の重要なのは、実は同時に、ドラムンベースだけでなく、いろいろなスタイルの優れた作品をかなり高い打率で連発してたこと。この辺のリリースのクオリティの高さが、この時期のトーキン・ラウドの充実っぷりを象徴してる気がする。

INNERZONE ORCHESTRA "Programmed"
例えば、カール・クレイグ(CARL CRAIG)のインナーゾーン・オーケストラ(INNERZONE ORCHESTRA)名義の名盤 "Programmed"(Links: iTS / Amzn)とかマスターズ・アット・ワーク(MASTERS AT WORK)のニューヨリカン・ソウル(NUYORICAN SOUL)名義の "Nuyorican Soul"(Links: iTS / Amzn)を(ライセンスしてだったかな?)リリースしてたり、マッシヴ・アタックの "Protection"(Links: iTS / Amzn)に参加してたシンガーのニコレット(NICOLETTE)とかUKジャズ・シーンを代表するミュージシャンとして長いキャリアを誇ってたコートニー・パイン(COURTNEY PINE)等の意欲的な作品を出したり(個人的にはかなり好きだったりする)、テリー・キャリアーのようなリヴィング・レジェンドの新譜を作ってたり。

まぁ、個人的には、この時期のトーキン・ラウドの方向性を示すショウケース的なコンピレーションとして 1997 年にリリースした "21st Century Soul"(Link: Amzn)に参加したクリーヴランド・ワトキス(CLEVELAND WATKISS)の作品が、ここに収録された "Kamikaze"(Link: YouTube)の 1 曲だけで終わっちゃったのが残念だったけど。この流れでアルバムを作ってれば、プログレッシヴでアヴァンギャルドな素晴らしいドラムンベース・アルバムになってたと思うんで。その後、クリーヴランド・ワトキスは、MAKOTO のアルバムに参加したり、2002 年リリースのアルバム "Victory's Happy Songbook"(Links: iTS / Amzn)収録の "Torch Of Freedom"(Link: iTS)の DJ パチーフェ(DJ PATIFE)・リミックス(Link: YouTube)とか、DJ パチーフェのアルバム "Na Estrada"(Links: iTS / Amzn)に収録されてるスティーヴィー・ワンダーのクラシック、"Overjoyed"(Link: iTS)のカヴァー(MAKOTO リミックスもアリ)とか、00 年代初頭にも秀逸なトラックを残してるんだけど、1997 年頃の時点だったら、もっとプログレッシヴでエッジの利いたサウンドのドラムンベース・アルバムになってた気がして。まぁ、今さらとやかく言っても仕方ないけど。ジャイルス自身にその意思があったかもわかんないし。

トーキン・ラウドがその後、どうなったのかは詳しくは知らないけど、リリースを見かけたのは 2004 年頃までだったかな? 2006 年にはブラウンズウッドをスタートさせてるんで、たぶん、2004 年頃にはストップしてたんだろうな。その頃は、ジャイルス自身もメジャー・レーベル内で自身のレーベルを運営をすることにストレスを感じてた的なハナシも漏れ聞いてたりもしたし。まぁ、トーキン・ラウドの作品の中には、明らかにメジャー・レーベルじゃないとできなかったこともあったと思うし、一定以上の意味と価値はあったと思うけど、同時に、そこに(決して小さくない)ストレスがあったことも容易に想像できる。

トーキン・ラウド以降のジャイルスの印象は、個人的には 'コンピレーション' かな。もちろん、ほどなくブラウンズウッドを設立したし、DJ としてもラジオでもクラブでも活躍してたし、それまでにもいいコンピレーションをたくさん編纂してたけど、より一層、その傾向が強くなって、もう、'コンピレーション職人' って感じ。まぁ、個人的にツボなモノが多かったせいもあるけど。この印象は、基本的には今も続いてるかな。

"GILLES PETERSON in Brazil"
個人的に特に気に入ってるのは、前にもレヴューした "GILLES PETERSON in Brazil" かな。それぞれ 'Clássico' と 'Da Hora' って名付けられた CD x 2 枚組で、1 枚目はブラジル音楽のクラシックを、2 枚目は今のシーンを代表するトラックがセレクトされてるんだけど、そのサジ加減っていうか、スタンスとか距離感がすごくしっくりくる感じで。もちろん、選曲もバッチリだし。続編の "GILLES PETERSON Back in Brazil" もリリースされてるけど、出来的には 1 枚目のほうが好みだったかな。ちょうど、個人的にもブラジルにハマり始めてた時期だったりもしたんで、ガイドライン的な意味でも重宝したし。

同じシリーズでアフリカ編の "GILLES PETERSON in Africa"(Link: Amzn)ってのも出てたりするんだけど、個人的にすごくツボだったのはアメリカのレア音源を掘った "GILLES PETERSON Digs America"(Link: iTS / Amzn)と "GILLES PETERSON Digs America 2"(Link: iTS / Amzn)の 2 枚。「ブラジルとかアフリカとかならともかく、アメリカにもまだまだこんなお宝があったなんて!」って感じで、素直に感服しつつ愛聴してた。もちろん、今もそれは続いてて、その一環として 'Havana Cultura' シリーズなんだけど。

ブラウンズウッドに関しては、アーティストとしてメチャメチャ魅かれるって感じのモノはあまりなかったりして、正直、トーキン・ラウドほどのインパクトは受けてなかったりもするけど、でも、コンピレーションを中心についついチェックしちゃうし、個人的にはエレクトロニカ系の 'Electr*c' シリーズ(Links: iTS / Amzn)がわりと気に入ってたりする。

思えば、ジャイルス関連の作品を聴き続けてもう四半世紀になるわけで、そう考えると、それはそれでなかなか感慨深かったりもする。常にメチャメチャ好きってわけじゃないんだけど、時々、ズバッとツボを突いてくるし、やっぱり、なんだかんだいってついつい気になる存在だったりもするし。

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ハナシを 'Havana Cultura' に戻すと、前作の "GILLES PETERSON Presents Havana Cultura - New Cuba Sound" のレヴューでも「キューバ / ラテン音楽好きはもちろん、ジャズ / レア・グルーヴ的な視点(っつうか、ジャイルス的な視点)の音楽が好きなら間違いなく楽しめる好企画の好盤。あえて苦言を呈すと、できれば、もうちょっと温かい季節に聴きたかったかな」って書いたけど、感想はまったく同じ。個人的には、'音楽を聴く環境' って感覚的にけっこう大事なんで(季節とか時間帯とか場所とか。それこそ、前にレヴューした "Red Hot + Rio 2" をかなり愛聴した大きな要因のひとつはリリース・タイミングと季節感だったと思うし)。


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