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2009/09/15

2001: A Soul Odyssey.

Q-TIP "Kamaal the Abstract" (Battery Records)  

前にレヴューしたジョイスとナナ・ヴァスコンセロスとモウリシオ・マエストロの "Visions of Dawn"、教授ことラージ・プロフェッサーの "The LP" と並ぶ「お宝音源発掘・オブ・ザ・イヤー」な 1 枚が遂に、8 年の時を経て日の目を見ることになった。

この Q ティップの "Kamaal the Abstract" は 2001 年にリリースされるはずだった実質的なセカンド・ソロ・アルバム。当時はホントにリリース寸前で、プロモ盤のアナログも出回ってたし、メディアにはサンプル CD も配布されてた。

2009/02/11

Abstract extracts.

"J. PERIOD Presents ... The [Abstract] Best"

. (J. Period)

個人的には 2008 年のベスト・アルバムだった "The Renaissance" で健在ぶりを示した Q ティップの新旧の音源を、数多くのミックステープで知られる J. ピリオドがミックスした音源。 J. ピリオドのサイトで 2 月 10 日からダウンロード可能になってる。

J. ピリオドはこれまでにも、ザ・ルーツやローリン・ヒルなどの音源で同じような企画を手掛けててなかなか評判のいい DJ。今作も、Q ティップのソロの音源やア・トライヴ・コールド・クウェスト(ATCQ)の音源はもちろん、ビースティ・ボーイズとかディー・ライトなどの関連音源まで、全 48 トラックをアッパーなテンションでガンガンつないでて、構成もすごく凝ってるし、コンシークエンスが ATCQ の "Buggin' Out" を演ってるスペシャルな音源とかも入ってて、Q ティップ・ファンなら間違いなく楽しめるし、Q ティップの魅力を再確認できる。しかも、これは Vol. 1 で、Vol. 2 も用意されてるらしい。

ブッチャけたハナシ、リーガルな問題はどうなってるのかイマイチナゾだけど、この世界はこういう、なんとなくユルい認めてるっぽくて、あんまりイリーガル感はない。ハーフ・リーガルというか、オフィシャルでもアンオフィシャルでもない、こういうユルい感じのコンセンサスで成立してるって、実はすごく大事な感覚のような気がする。これからの時代には、特に。クリエイティヴ・コモンズなんかもちょっと近いけど、とかくつまんないことに目くじら立てたり、つまんない正論を振りかざして善人面してる偽善者が多い昨今なだけに。

2008/11/08

21st century soul.

Q-TIP "The Renaissance" (Universal Motown)  
Link(s): iTunes Store / Amazon.co.jp

ソロになってからはなかなかコンスタントにリリースがなかったものの、ブートレグが出回ったためにお蔵入りになった 2002 年の(文字通り)隠れた名盤 "Kamaal the Abstract" や、本作の前哨戦とも言われたインディ盤 "Abstract Innovations"、さらには多くの客演などで、ア・トライブ・コールド・クエスト(ATCQ)時代から変わらぬ存在感をシーンに放っている Q ティップが満を持してリリースしたニュー・アルバム。リリース日は大統領選挙が行われた 11 月 4 日だし、タイトルも含めてちょっと意味深な感じ。

2008/02/26

Innovating the future.

Q-TIP "Abstract Innovations" (Bulldog Kid Records) Link(s): Amazon.co.jp 

「未来を予測する最良の方法は、それを発明してしまうことだ」という名言を残したのは、パーソナル・コンピュータの父として知られるアラン・ケイだけど、まさにその言葉をソウル・ミュージックで体現しているのが Q ティップ。

未だにお蔵入りになったままの "Kamaal The Abstract" は常に iPod でヘヴィー・プレイされてる愛聴盤だし、やっと本格的に動き出すと言われると期待せずにはいられない。今作はそのプロローグ的にリリースされたストリート・アルバムらしいんだけど、ディアンジェロやらアンドレ 3000(アウトキャスト)やらバスタ・ライムスやらエリカ・バドゥやら、そうそうたるメンツが参加してて、十分すぎる内容です。サウンド的には、ヒップホップでありながら単なるヒップホップじゃない、ヒップホップの先を目指す方向性をさらに進めたような、実験的でありながら完成度も高いさすがのプロダクション。やっぱり見ているところが違うね、コイツは。アタマの固い偏屈なヤツら以外の、すべての音楽ファンに。ただ、まだまだ先がありそうなので、期待値を込めて★ x 4 で。