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2011/02/11

Timeless music. Timeless soul.

"Timeless - Suite for Ma Dukes" MIGUEL ATWOOD-FERGUSON 
(Mochilla)  Link(s): Amazon.co.jp / iTunes Store

去年も書いたけど、昨日・2 月 10 日はヒップ・ホップの伝説的プロデューサーとして今でも愛され続けている J・ディラ a.k.a. ジェイ・ディーの命日。何もなくてもいつもよく聴いてはいるんだけど、1 年の中で特にジェイ・ディーのトラックを聴くのはこの時期。やっぱり思いを馳せずにはいられない。

もちろん、本人の作品もいろいろ聴くんだけど、関連作品も多くて、その中でも秀逸な出来映えなのがこの "Timeless"。これまでにもレヴューしてるモチーラのプロデュースでミゲル・アットウッド・ファーガソンが 2009 年にフル・オーケストラで行ったジェイ・ディー追悼コンサートのライヴ・レコーディングで、"Fall In Love" や "Untitled / Fantastic" 等のジェイ・ディーの代表曲が演奏されている。前にレヴューしたカルロス・ニーニョとミゲル・アットウッド・ファーガソンの 4 曲入りの EP、"Suite For Ma Dukes" の延長線上にある作品って言えるのかな(ちなみに、'Ma Dukes' ってのはジェイ・ディーの母のこと)。

2009/07/15

American funky tradition.

QUANTIC AND HIS COMBO BÁRBARO "Tradition in Transition"
(Tru Thoughts)  Links: iTunes Store / Amazon.co.jp

ちょっと前からモチーラMochilla)の B+ 制作のショート・フィルム、"Tradition in Transition: A Postcard from Cali" のトレイラーを観てたんで、すごく楽しみにしてたクアンティック(QUANTIC)ことウィル・ホランド(WILL HOLLAND)のニュー・アルバムで、今作は新バンドのクアンティック・アンド・ヒズ・コンボ・バルバロ(QUANTIC AND HIS COMBO BÁRBARO)名義。すごく期待してたんだけど、その期待をまったく裏切らないどころか、その予想をいい意味で見事に裏切ってくれた好盤で、正直、かなりビックリな印象。これはヤバイ。

クアンティックはイギリスのトゥルー・ソーツ(Tru Thoughts)からいろんな名義で作品をリリースしてきた DJ / マルチ・インストゥルメンタリスト / プロデューサー、ウィル・ホランドのワン・マン・ユニット。デビューは 2000 年で、当初はわりと典型的な UK ヒップ・ホップなイメージが強くて、けっこうチェックはしてたんだけど、ちょっとイヤな言い方をするとちょっと頭デッカチな印象もあったりした。

2009/03/27

Heavenly.

CARLOS NIÑO & MIGUEL ATWOOD-FERGUSON "Suite For Ma Dukes" 
(Mochilla)  Link(s): iTunes Store / Amazon.co.jp

これまでにもたびたび取り上げてきたモチーラ(Mochilla)からリリースされた 4 トラック EP。しかもカルロス・ニーニョ(Carlos Nino)とミゲル・アットウッド・ファーガソン(Miguel Atwood-Ferguson)とくれば、それだけでも十分要チェックなんだけど、この EP はそれだけじゃなくて、ちょっと涙モノの 1 枚でもある。

カルロス・ニーニョっていえば、ビルド・アン・アーク(BUILD AN ARK)やアモンコンタクト(AMMONCONTACT)としても知られるプロデューサーで、最近、すごく気になってるっていうか、個人的には高打率なアーティストのひとり。一方のミゲル・アットウッド・ファーガソンは、質の高い仕事で知られる作曲家 / アレンジャー / マルチ・インストゥルメンタリスト。このふたりと言えば、個人的にはドワイト・トリブル & ザ・ライフ・ フォース・トリオ(DWIGHT TRIBLE & THE LIFE FORCE TRIO)の "Love Is the Answer"(Links: iTS / Amzn)での素晴らしい仕事の印象が強い。

2009/01/20

Ginga style.

DJ NUTS "Embalo Jovem" (Mochilla)  Link(s): Mochilla website

"Keepintime" や "Brasilintime" にも参加してるブラジル人ヒップホップ DJ / ターンテーブリスト、DJ ナッツがモチーラ(Mochilla)から 2008 年にリリースしたミックス CD。さすがにモチーラだけあって、アートワークのカバー写真も超クール。

ナッツには、2004 年のミックス CD "Cultura Copia" でスッカリ心をわしづかみにされてたんでついつい期待も高まるんだけど、そんな期待を裏切らない出来映え。古いブラジルのソウル〜ファンク〜ジャズ〜サンバ〜ボサノヴァ等、ブラジリアン・レア・グルーヴとも呼ぶべきお宝音源を片っ端からミックス & スクラッチするスタイルで楽しませてくれる。個別のトラックについてはよくわからないけど、そういう小難しい理屈抜きに楽しむのが正解。それにしても、アメリカとも、イギリス / ヨーロッパとも、日本とか違うこの独特のグルーヴ感っていったい何なんだろう。やっぱり、ジンガなのか? なかなか奥が深い。ヒップホップってカルチャーは、世界中に拡散し、つながり、刺激し合いながら、それぞれの地で独自のカタチを生み出してるけど、これはそのブラジルの例。独自の、そして極上のモノにしちゃうのはサッカーだけじゃなかったらしい。

ちなみに、2005-2006 年に "Disco é cultura" ってミックスも 3 枚出してて、これもなかなか味わい深い。

2009/01/11

Sound travel in Brasil.

MADLIB "Speto Da Rua - Dirty Brasilian Crates Volume 1
(Mochilla) ★☆

2007 年に 3 週間、ブラジルのレシフェを旅して掘りまくってきたマッドリブによるミックス・シリーズの第 1 弾(相当掘りまくってきたらしく、全 6 枚になるんだとか)が年末に到着。リリースは "Keepintime" や "Brasilintime" でお馴染みの B+ とエリック・コールマン主宰のモチーラ(Mochilla)ってことで、アートワークも問題なくメチャメチャクール。マッドリブ+モチーラ+ブラジルって情報だけで期待は高まるし、クオリティは想像できちゃうと思うけど、その期待を裏切らない、想像通りの出来映え。

レシフェはブラジル北東部ではバイーアのサルヴァドールに次ぐ大都市で、もともとサルヴァドールなどと並ぶ奴隷貿易の拠点となった港なんで、当然、ブラジルの中でも「黒い」街のひとつで、カーニヴァルも有名。音楽的にも「黒くて」「濃い」街、ってこと。まぁ、そんな街にマッドリブがモチーラ・クルーが旅をしただけあって、音も写真・映像もスゴイことになってそうでメチャメチャ楽しみなんだけど、とりあえず、音のほうはバッチリ。ボサ・ノヴァやフォークロアっぽいサウンドからジャズ、ファンクまで、期待を裏切らないドープ・ミックス。シリーズの残り 5 枚にも期待しつつ、今、真夏のブラジルに思いを馳せながら過ごす至福の 60 分を。