"Summer Suite" (Stones Throw)
Link(s): Amazon.co.jp / iTunes Store ★★★★★
"Fall Suite" (Stones Throw) Link(s): Amazon.co.jp ★★★★★
前にもアルバム "Miles Away" をレヴューしたザ・ラスト・エレクトロ・アコースティック・スペース・ジャズ & パーカッション・アンサンブルが 2009 年にリリースしてた EP シリーズの 2 枚。ザ・ラスト・エレクトロ・アコースティック・スペース・ジャズ & パーカッション・アンサンブルと言えば、このブログでも関連作品をたびたび紹介してるマッドリブのジャズ・プロジェクトで、この 2 枚は、タイトルに 'suite' と付いてることから解る通り、それぞれ約 40 分の '組曲' が 1 トラックのみ収録されてる企画盤的な EP。
"Miles Away" のレヴューでも触れた通り、もともと "Summer Suite" はレーベルのファン・クラブ向けにリリースされた非売品的なモノだったらしくて、実験的なこの 2 枚を経て、正式なフル・アルバム "Miles Away" につながったってことらしい。一応、オフィシャル・リリースじゃなかったっぽい感じではあるけど、とりあえず、今のところアマゾンではどちらも手に入るみたいだし、"Summer Suite" は iTunes Store でも手に入るんで。
まぁ、これまでにも書いてるように、マッドリブって、個人的にはちょっと掴みどころがないっていうか、多作ではあるけど、それほど打率は高くないって印象もあったりするアーティスト。正直、全部をチェックしてるわけじゃないし。ただ、そんな中でこのザ・ラスト・エレクトロ・アコースティック・スペース・ジャズ & パーカッション・アンサンブルは個人的にはちょっと別格で、この 2 枚（っつうか、2 曲）は、常に iPod に入ってる。
どちらもフリー・ジャズ / スピリチュアル・ジャズ的なアプローチをベースにしつつ、随所にレア・グルーヴ・クラシックのフレーズ（カヴァー?）を交えつつ、展開してく壮大なスペース・ジャズ絵巻はなかなか聴き応え十分で、どちらもキチンと季節感みたいなモノを感じさせるから不思議。
もちろん実験的な内容ではあるんだけど、それほど難解で聴きにくい印象ではないかな。長尺な組曲っていうと小難しく感じるかもだけど、感覚的にはミックステープ / CD みたいな感じで聴けちゃうんで、クラブ・ミュージックに馴染みのある人な問題ない感じ。昼間よりも夕方〜夜〜深夜にピッタリな感じだと思うけど、これからの季節には何かと重宝しそうな 2 枚（っつうか、2 曲）。去年もすごく聴いたし。まぁ、ポップとは言い難いけど。
deep in the space
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