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2011/09/16

Heart 2 heart. Love 2 love.

"LA ♥ JPN ♥ LA Vol. 1 / Vol. 2" (disques corde)  ★★★★☆ 
 Link(s): iTunes Store (Vol. 1 / Vol. 2)


この "LA ♥ JPN ♥ LA" シリーズは、LA 界隈のアンダーグラウンド・シーンが中心になってコンパイルされた 311 のチャリティ・コンピレーション。ヴォリューム 1 は 7 月に、ヴォリューム 2 は今月リリースされてて、LA 界隈のアーティストだけでなく、日本人アーティストの音源も収録されてる。あと、それぞれ 25 曲以上収録されてて価格は ¥900 なのでかなりユーザー・フレンドリー。売り上げはすべて日本赤十字社シヴィック・フォース(Civic Force)に寄付されるという。

具体的に参加してるアーティストは、ヴォリューム 1 はラス・G(Ras G)やダム・ファンク(Dam-Funk)、カルロス・ニーニョ(Carlos Nino)、ミゲル・アットウッド・ファーガソン(Miguel Atwood-Ferguson)、ギャビー・ヘルナンデス(Gaby Hernandez)等、ヴォリューム 2 はトキモンスタ(Tokimonsta)、ライフ・フォース・トリオ(The Life Force Trio)、フリー・ザ・ロボッツ(Free the Robots)等、LA 界隈のシーンを代表するアーティストたちがトラックを提供してる。

また、日本からも DJ ミツ・ザ・ビーツ(DJ MITSU THE BEATS)やブン(Bun)、インナー・サイエンス(Inner Science)らが参加してて、まぁ、間違いないっつうか、かなり聴き応えのある内容に仕上がってる。

2011/08/31

Dreamy like heaven. Heavenly like dream.

TEEBS "Ardour" (Brainfeeder)  
Link(s): iTunes Store / Amazon.co.jp

前のエントリーのサンダーキャット(Thundercat)の "The Golden Age of Apocalypse" のレヴューでも書いたけど、最近のブレインフィーダー(Brainfeeder)のリリースのクオリティの高さ(っつうか、個人的なツボへのハマりっぷり)はハンパじゃないんだけど、このアルバムもそのひとつ。

これはブレインフィーダーのニュー・カマー、ティーブス(TEEBS)が 2010 年 10 月にリリースしたデビュー・アルバムで、ブレインフィーダー一派らしくエレクトロニック / エレクトロニカ的な部分とヒップ・ホップの融合させたようなエクスペリメンタルなサウンドなんだけど、そこにメロウで幻想的な心地良さが加わってて、なかなかオシャレな仕上がり。個人的にもメチャメチャツボな感じだったりするし。リリースは去年なんだけどレヴューし忘れてて、でも、すごく愛聴してるアルバムなんで、せっかくなんで備忘も兼ねてレヴューしとこうかな、と。

2011/08/22

Electronic ambience. Electronic comfort.

SATURN NEVER SLEEPS "Yesterday's Machine" (SNS) ★ 
Link(s): iTunes Store / Amazon.co.jp

DJ クール・ハーク(DJ KOOL HERC)へのトリビュート・コンピレーション、"We Love DJ Kool Herc" のレヴューで、その企画の発起人として触れたサターン・ネヴァー・スリープス(SATURN NEVER SLEEPS)のファースト・アルバム。今月初めに自身のウェブサイトで発表され、iTunes Store や Amazon 等でデジタル・リリースされてる(CD も追ってリリースされるらしい)。

"We Love DJ Kool Herc" のレヴューで触れた通り、サターン・ネヴァー・スリープスは、フィラデルフィア出身のベテラン DJ / プロデューサー / アーティストのキング・ブリット(KING BRITT)が、女性プロデューサー / ヴォーカリスト / マルチメディア・アーティストのルシール(RUCYL)と結成した 2 人組ユニット。サウンド的には、テクノというよりもエレクトロニカ的なサウンドで、事前にライヴとかフリー・ダウンロードで発表されたトラック等でそのディレクションは何となく見えてたんだけど、今回、リリースされたアルバムは思ったよりもメロウな仕上がりでかなりいい感じ。けっこう期待値は上げてたんだけど、正直、期待以上の出来映えだったかな。もう何回も繰り返し聴いてるけど、個人的には最近のムードにかなりシックリきてる。

2011/05/05

A tribute to the break originator.

"We Love DJ Kool Herc" (saturnneversleeps.com)  
 Link(s): saturnneversleeps.com

タイトルを見ればわかる通り、ヒップ・ホップのオリジネーターの 1 人として知られるアーティスト、DJ クール・ハーク(DJ KOOL HERC)へのトリビュート・コンピレーションで、2 月にキング・ブリット(KING BRITT)とルシール(RUCYL)の 2 人組ユニット、サターン・ネヴァー・スリープス(SATURN NEVER SLEEPS)のサイトで発表されたモノ。コンピレーション自体はフリー・ダウンロードのカタチで公開されてて、同時に、病気で倒れたクール・ハークの入院・医療費の募金を呼びかけてる。

参加アーティストは、西海岸の 'ファンク番長' ことダム・ファンク(DAM FUNK)をはじめとして、近年のシーンで最も刺激的なビートを聴かせているプロデューサーの 1 人のラス・G(RAS G)、キング・ブリットとは旧知のソウルメイトである 4 ヒーロー(4HERO)のディーゴ(DEGO)、キング・ブリットと同郷の女流詩人のアースラ・ラッカー(URSULA RUCKER)等、国・都市やジャンルを超えた豪華なメンバーが集結してて、サウンド的にもヒップ・ホップに限定されてるわけじゃなく、さまざまな音楽性を網羅してる。既発曲がどのくらい含まれてるのかはわかんないけど、内容的には申し分ない、フリー・ダウンロードにするにはもったいないくらいのクオリティの全 18 曲のコンピレーションに仕上がってる。

リリース時にはレヴューし忘れてて、一応、当面必要な額の募金は集まったらしいんだけど、企画の意図ももちろんいいし、今後の継続的な支援が必要だと思うし、それに加えて、純粋にコンピレーションとしての出来映えも素晴らしくて、個人的にはメチャメチャ愛聴してたりもするんで、備忘も兼ねて。

2011/04/15

Electronic relaxation.


"Kompakt Benefit Compilation for Japan" (Kompakt) ★★★★☆ 
 Link(s): iTunes Store / bandcamp


前にレヴューした "The Sun Still Rises in the East" と "Something We Can Do" に続いて、コレも震災支援のコンピレーションで、リリースしたのはドイツの Kompakt(コンパクト)。内容以前の特徴として最初に目につくのは全 34 曲っていうヴォリュームと、iTunes Store で ¥1350 って価格の安さ。コレには素直にちょっとビックリ。まぁ、安いからって内容で手を抜いてるわけではないんだけど。

サウンド的には、"The Sun Still Rises in the East" がアブストラクト・ヒップ・ホップ系、"Something We Can Do" がドラムンベース系だったのに対して、今作はテクノ〜エレクトロニカ系のレーベルとして人気の高い Komapkt からのリリースなので、サウンドは当然、Kompakt らしいモノになってる。

ただ、いわゆるテクノ〜エレクトロニカ系だけかっていうとそんなことはなくて、bandcamp のページのタグにも 'dance, disco, electronic, house, tech house, techno' なんて書いてある通り、アンビエント、チル・アウト、テクノ、エレクトロニカ、ディープ・ハウス、テック・ハウス、ダブ等、わりとヴァリエーションに富んだ内容になってる印象で、いろんなスタイルのサウンドが楽しめる。

2009/12/03

It's tricky.

"Meditation Upon Meditations (The Japanese Diaries)"

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PREFUSE 73 (Warp

プレフューズ 73 は、サヴァス+サヴァラスやデラローサ・アンド・アソーラ等の名義を使い分けて、数々の作品をリリースしてるアトランタ出身の才人(奇人?)、ギレルモ・スコット・ヘレンのメイン・プロジェクトと言ってもいい名義で、今年、めでたく 20 周年を迎えたワープから 2001 年に "Vocal Studies + Uprock Narratives" をリリースして以来、これまでにオリジナル・アルバムを 5 枚発表している。いわゆるテクノ / エレクトロニカ系のシーンを代表するアーティストのひとりなんだけど、その中でも、特にヒップ・ホップ色が濃くて、そこが個人的にはメチャメチャツボで、デビュー当初からわりとマメにチェックしてたし、"Vocal Studies + Uprock Narratives" は今でもわりと愛聴してたりするくらい好きなアーティストのひとり。まぁ、あんまり派手な存在ではなかったんで、まさか 21 世紀に入って以降のシーンを代表するようなアーティストになるとは思っても見なかったけど。

どういう経緯なのかはわからないけど、なんでも、この "Meditation Upon Meditations (The Japanese Diaries)" は、タイトルに 'The Japanese Diaries' ってあるように、日本限定の作品らしくて、オリジナル・アルバムってことではないのかな? リリースは今年の春頃。まぁ、12" インチとかをマメにチェックしなくなって久しいんで、どういう曲が収録されてるのかはよく知らないけど、まぁ、フツーに先入観を持たずに聴いてる分には、日本限定盤にありがちな「雑多(且つ安易?)な寄せ集め感」みたいなモノは感じない。

通して聴いてまず感じたのは、「あぁ、やっぱ、
プレフューズ 73 はメチャメチャ好きだなぁ。メチャメチャドープじゃん」ってこと。内容的は、相変わらず、っていうか、むしろ、近作以上に "Vocal Studies + Uprock Narratives" の頃のような、「いかにもプレフューズ 73」ってサウンドで、音響 / エレクトロニカ系な肌触りの音色でありながら、ヒップ・ホップを感じさせるバウンシーなグルーヴ感と必殺のヴォーカル・チョップを多用したトリッキーなサウンド・プロダクションは健在どころか、これでもかってくらい遺憾なく発揮されてる。多分にブッ壊れてるんだけど、どっかで絶妙に崩壊するのを押し止めてるというか、ギリギリのところで繋ぎ止めてるような、何とも言えない危ういサウンドは相変わらず中毒性が高い。

まぁ、最近の流れで言うと、ダブ・ステップ的なサウンド(とか言ってるわりに、イマイチよくわからんというか、シックリきてないんだけど、「ダブ・ステップ」って言葉とか呼び方には)につながったりもするんだろうけど、個人的には、"Vocal Studies + Uprock Narratives" の頃も今もやっぱりヒップ・ホップの進化形のひとつって認識だったりする。このタイプのサウンドをやってるアーティストで好きなのって、多かれ少なかれヒップ・ホップを感じさせるモノだったりするし。その中でも、プレフューズ 73 はその筆頭かな、と。


PREFUSE 73 "Such A Face" (From "Meditation Upon Meditations (The Japanese Diaries)")








2009/09/06

A shape of jazz to come.

"This World" RIMA (Jazzanova / Compost) 
Link(s): iTunes Store / Amazon.co.jp

一昨日のエントリーでレヴューしたイアン・シモンズ、昨日のエントリーでレヴューしたイアン・オブライエンと、音のタイプはちょっと違うけど、なんか似たイメージがあって、しかもイアン・オブライエンつながりでもある愛聴盤を思い出したんで、これまたいい機会なんで。

この "This World" は、ジャザノヴァコンポスト内に設立したレーベル内レーベル、その名もジャザノヴァ/コンポスト・レコーズ(JCR)っていう何のヒネリもない名前のレーベルから 2003 年にリリースされたリマのアルバム。

リマは、前に "One Offs, Remixes and B-Sides" をレヴューしたドムと、イタリアでアーカイヴ / ネローリってレーベルを主宰してて、自らも DJ / プロデューサーとして活動してるヴォルコフのふたりによるユニットで、ふたりとも、どっちかっつうと地味なキャラクターなんで、イマイチ派手さには欠けるんだけど、クラブ・ジャズ / クロスオーヴァー / ブロークン・ビーツ(どれもヒドイ呼び名だけど、まぁ、便宜上、使っときます)系のサウンドをそこそこ熱心に聴いてる人なら、決してスルーできない(っつうか、大騒ぎしちゃうくらいの)強力タッグ。しかも、アルバムのアートワークを手掛けてるのがオランダ人グラフィティ・アーティストのデルタとくれば、まぁ、期待はついつい高まっちゃうんだけど、その期待を全然裏切らない、かなり強力な 1 枚で。

2009/09/05

Deep into the space.

IAN O'BRIEN "Gigantic Days" (Peacefrog  
Link(s): iTunes Store / Amazon.co.jp

昨日のエントリーでレヴューしたイアン・シモンズ(IAN SIMMONS)と、なんか、ちょっとイメージがカブりがちだったりする「もうひとりのイアン」(と勝手に呼んでるの)がこのイアン・オブライエン(IAN O'BRIEN)。わりと近い時期に活躍してて、サウンドのテイストも近かったりしたんで。

特に、イアン・シモンズの "Last States of Nature"(Link: Amzn)と並んで、個人的な愛聴盤であり、ハイテック・ジャズ・クラシックと呼べるような 1 枚がこのイアン・オブライエンの "Gigantic Days"。昨日のエントリーのイアン・シモンズの "The Burgenland Dubs" のレヴューを書いてて思い出したんで、いい機会なんでレヴューしとこうかな、と。

2009/09/04

In the name of dub.

IAN SIMMONDS "The Burgenland Dubs" (Musik Krause  
Link(s): iTunes Store / Amazon.co.jp

タワー・レコードでもらってきた『bounce』をパラパラと見てたら、なんと、イアン・シモンズ(IAN SIMMONSの新譜がリリースされてて、驚くやら嬉しいやら、どんな内容なのかも特に確かめないまま、早速聴いてみた。

まぁ、イアン・シモンズって聞いて、どのくらいの人がピンとくるのかっつうと、かなり怪しいけど、個人的には、かなりエッセンシャルなアーティストというか、ツボなアーティストのひとりなんで。

イアン・シモンズは、もともとはサンダルズ(SANDALS)ってユニットのメンバーで、このザ・サンダルズが 1994 年にアシッド・ジャズ(Acid Jazz)からリリースした "Rites of Silence"(Links: iTS / Amzn)ってアルバムは、後にトリップ・ホップって呼ばれることになるダビーでアブストラクトでスモーキーなダウンテンポ・サウンドの先駆的な名盤で、最近、再評価されてるのか、お蔵入りになってたセカンド・アルバム "Yesterdays Tomorrow" も 15 年の時を経てリリースされてるらしい(まだ未聴だけど)伝説のユニットだったりする。