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2011/09/16

Heart 2 heart. Love 2 love.

"LA ♥ JPN ♥ LA Vol. 1 / Vol. 2" (disques corde)  ★★★★☆ 
 Link(s): iTunes Store (Vol. 1 / Vol. 2)


この "LA ♥ JPN ♥ LA" シリーズは、LA 界隈のアンダーグラウンド・シーンが中心になってコンパイルされた 311 のチャリティ・コンピレーション。ヴォリューム 1 は 7 月に、ヴォリューム 2 は今月リリースされてて、LA 界隈のアーティストだけでなく、日本人アーティストの音源も収録されてる。あと、それぞれ 25 曲以上収録されてて価格は ¥900 なのでかなりユーザー・フレンドリー。売り上げはすべて日本赤十字社シヴィック・フォース(Civic Force)に寄付されるという。

具体的に参加してるアーティストは、ヴォリューム 1 はラス・G(Ras G)やダム・ファンク(Dam-Funk)、カルロス・ニーニョ(Carlos Nino)、ミゲル・アットウッド・ファーガソン(Miguel Atwood-Ferguson)、ギャビー・ヘルナンデス(Gaby Hernandez)等、ヴォリューム 2 はトキモンスタ(Tokimonsta)、ライフ・フォース・トリオ(The Life Force Trio)、フリー・ザ・ロボッツ(Free the Robots)等、LA 界隈のシーンを代表するアーティストたちがトラックを提供してる。

また、日本からも DJ ミツ・ザ・ビーツ(DJ MITSU THE BEATS)やブン(Bun)、インナー・サイエンス(Inner Science)らが参加してて、まぁ、間違いないっつうか、かなり聴き応えのある内容に仕上がってる。

2011/02/26

Deep future running music.

"Nike+ Basic Run [SPEED] Mixed by DJ AKi" (Nike Sport Music)  
 Link(s): iTunes Store

これまでにも、レイハラカミさんの "River: Nike+ Original Run"デ・ラ・ソウルの "Are You In?: Nike+ Original Run" (と iMix の "In the Morning Sunlight")をレヴューした Nike+ 用のワークアウト・ミックス、Nike Sport Music の最新作で、プロデュースしたのは日本のドラムンベース・シーンを代表する DJ として国内外で活躍する DJ AKi くん。

使用されてる音源は、ちょっと前にレヴューした "Fabriclive 50 DBRIDGE & INSTRA:MENTAL Present Autonomic" とか "Exit Records Presents Mosaic Vol. 1" に収録されてる 'オートノミック (Autonomic)' の最新音源で、'スピード' を上手くカタチにした、とてもコンセプチュアル且つファンクショナルなランニング・ミックスに仕上がってる。

2011/02/02

Minimal beauty. Solid beauty.

"Exit Records Presents Mosaic Vol. 1" (Exit Records) " 
 Link(s): Amazon.co.jp / iTunes Store

前に "Fabliclive" をレヴューした元バッド・カンパニー(昔のロック・バンドではなくドラムンベース・ユニット)の D・ブリッジが主宰するレーベル、エクジット・レコーズのコンピレーション。"Fabliclive" でも展開してた 'オートノミック (Autonomic)' の世界観をまとめたコンピレーションで、全 22 曲入り(CD は 2 枚組。こういう説明を付ける必要があるんだな、今は)。なかなかのヴォリュームで聴き応えは十分。

'オートノミック (Autonomic)' ってのは D・ブリッジ(dBridge)が中心となって提唱している新しいサウンド・デザインのスタイルで、ドラムンベース的な音色とか構造とか制作手法を応用しつつ、テンポを落として音数を減らして、より '隙間' のあるサウンド空間を構築してるようなモノ。ダビーで無機質でアブストラクトなんだけど、同時に、わりと洗練されてて、ちょっとチルアウト〜アンビエン トなんかにも通じるようなメロウな音の世界観。個人的には、アブストラクト・ヒップ・ホップ的なモノとかテクノ〜エレクトロニカ的なモノに通じる感じもしてる。そういう文脈で捉えられてるのかはわかんないけど。まぁ、とにかく、緩めの BPM と音数の少なさを突き詰めたようなミニマルでソリッドな美意識みたいなモノはすごくツボなんで、かなり気に入ってる。

2010/09/07

So autonomic.

"Fabriclive 50 DBRIDGE & INSTRA:MENTAL Present Autonomic"
(Fabric) ★☆ Link(s): Amazon.co.jp

リリースは今年の始めで、リリース後、わりとすぐにゲットしてて、しかもかなり愛聴してるのにレヴューし忘れてた 1 枚を。元バッド・カンパニーの D・ブリッジが 2 人組プロデューサーのインストラ・メンタルと "Fabliclive" シリーズの第 50 弾としてリリースしたミックス CD で、D・ブリッジが中心となって提唱してるスタイル、'オートノミック' の世界観を表現したショウケース的な作品。DJ AKi くんに教えてもらって以来、かなりお気に入り。

サウンド的には、最近のクラブ・ミュージック・シーンのバズ・ワードのひとつであるダブ・ステップ的って言えばいいのかな? D・ブリッジとのインストラ・メンタルの出自でもあるドラムンベース的な音色とか構造とか制作手法を応用しつつ、テンポを落として音数を減らして、より '隙間' のあるサウンド空間を構築してるような印象。ダビーでテッキーでアブストラクトなんだけど、同時に、わりと洗練されてて、ちょっとチルアウト〜アンビエントなんかにも通じるようなメロウな音の世界観。それをD・ブリッジは 'オートノミック(autonomic)' って呼んでる、と。

2010/08/29

The rude bwoys' story.

ヤーディヴィクター・ヘッドリー 著 荏開津 広 訳 
トランスワールドジャパン ★ Link(s): Amazon.co.jp

写真には載ってないけど帯に「あぶっては姦って、踊っては、殺す」って何ともナイスで物騒な言葉が踊ってるイギリス人作家、ヴィクター・ヘッドリーのデビュー作で、原著 "Yardie" は 1992 年の出版なんだけど、訳書の出版は今年の春。まぁ、ある種の 'dig'(発掘)ってことになるんだと思うけど、こういう 'dig' はすごくありがたい。

ハナシとしては、安直な言い方をすると、UK ブラック((C) キャロン・ウィラー)のギャングスタ / ハスリングモノって言えちゃうのかな。実は、UK ブラック(ジャマイカ系=アフリカ系イギリス人)ではなくて、'イギリスに来たジャマイカ人' のハナシだったんだけど。
前に『ジミ・ヘンドリックスとアメリカの光と影』のレヴューでも触れた通り、ジャマイカからイギリスへの移民のピークは 1950 年代で、移民は当然、ジャマイカ人なわけで、その後、イギリスで生まれ育った世代がいわゆる 'UK ブラック' ってことになるんだけど、別に移民(や人の行き来)は 1950 年代が多かったってだけで、その後も頻繁に行われてるわけで(親戚が住んでたりするんだから、ある意味当然)、この『ヤーディ』の舞台はおそらく 1990 年代初頭辺り(明示してる部分はなかった気がするけど、シャバ・ランクスやニンジャマン、スーパー・キャットなんて名前が出てきてたからたぶんそうなんじゃないかな)で、主人公はジャマイカからブツを運んできた D. という男なんで、厳密に言えば UK ブラックではなく'イギリスに来たジャマイカ人' ってことになる。
 

2010/08/24

Tropicalismo.

QUANTIC PRESENTA FLOWERING INFERNO "Dog With A Rope" 
(Tru Thoughts) ★☆ Link(s): Amazon.co.jp / iTunes Store

去年リリースしたクアンティック・アンド・ヒズ・コンボ・バルバロ名義のアルバム "Tradition in Transition" も素晴らしい出来映えだったクアンティックことウィル・ホランドの、クアンティック・プレゼンタ・フラワリング・インフェルノ名義の 2 枚目のアルバム。

クアンティックはイギリスのトゥルー・ソーツか らいろんな名義で作品をリリースしてきた DJ / マルチ・インストゥルメンタリスト / プロデューサー、ウィル・ホランドのワン・マン・ユニット。デビューは 2000 年で、当初はわりと典型的な UK ヒップ・ホップなイメージが強くて、けっこうチェックはしてたんだけど、ちょっとイヤな言い方をするとちょっと頭デッカチな印象もあっりした。

2010/06/17

A real good thing going.

MICHAEL JACKSON / JACKSON 5
"HIROSHI FUJIWARA & K.U.D.O. Presents
 MICHAEL JACKSON / JACKSON 5 Remixes" (Motown) 
 Link(s): Amazon.co.jp

モータウン時代のマイケル・ジャクソンの音源(もちろん、ジャクソン 5 も含む)を藤原ヒロシ+ K.U.D.O. の両氏がリミックスした、っていうだけで、もう、悔しいけど(なぜ悔しいかは不明)クオリティ的には間違いないことは予想がつくんだけど、その予想を決して裏切らない出来映えの、まさに至福の 1 枚(っつうか 2 枚)。ちょっと前にゲットしてレヴューし忘れてたんだけど、その間に何回聴いたかわかんないくらい繰り返し聴いてる、まさにヘヴィー・ローテーションの 1 枚。結論から言うと、これはヤバイ。

先に説明しておくと、「っつうか 2 枚」ってのは、初回限定盤のみダブ盤が付いた 2 枚組で、このダブ盤の出来映えが素晴らしいから。まぁ、一応、通常盤も出てるし、iTunes Storeでも売ってるけど、コレに関しては、悪いこと言わないから初回版をゲットしとくべき。間違いない。

2009/09/04

In the name of dub.

IAN SIMMONDS "The Burgenland Dubs" (Musik Krause  
Link(s): iTunes Store / Amazon.co.jp

タワー・レコードでもらってきた『bounce』をパラパラと見てたら、なんと、イアン・シモンズ(IAN SIMMONSの新譜がリリースされてて、驚くやら嬉しいやら、どんな内容なのかも特に確かめないまま、早速聴いてみた。

まぁ、イアン・シモンズって聞いて、どのくらいの人がピンとくるのかっつうと、かなり怪しいけど、個人的には、かなりエッセンシャルなアーティストというか、ツボなアーティストのひとりなんで。

イアン・シモンズは、もともとはサンダルズ(SANDALS)ってユニットのメンバーで、このザ・サンダルズが 1994 年にアシッド・ジャズ(Acid Jazz)からリリースした "Rites of Silence"(Links: iTS / Amzn)ってアルバムは、後にトリップ・ホップって呼ばれることになるダビーでアブストラクトでスモーキーなダウンテンポ・サウンドの先駆的な名盤で、最近、再評価されてるのか、お蔵入りになってたセカンド・アルバム "Yesterdays Tomorrow" も 15 年の時を経てリリースされてるらしい(まだ未聴だけど)伝説のユニットだったりする。

2009/02/16

Dub be good to me.

"The Wild Bunch - The Story Of A Sound System Mixed By DJ MILO"  
(Strut)  Link(s): Amazon.co.jp

一週間くらい前のアンプ・フィドラーとスライ & ロビーのコラボレーションのエントリーでも触れた通り、もうすぐアシュレイ・ビードルとホレス・アンディのコラボレーションが出るからか、ちょっと気分がレゲエ〜ダブ、しかもホレス・アンディって言えば思い出すのはマッシヴ・アタックってことで、気分はにわかにブリストルになってたりするんで、久々にワイルド・バンチを聴いてみたらやっぱメチャメチャカッコイイんで、あらためてレビューを。

ワイルド・バンチは、80 年代にブリストルで活躍したサウンドシステムで、後にマッシヴ・アタックトリッキー、さらにソウル II ソウルとしても活躍し、マドンナ等を手掛けるプロデューサーとしても名を馳せるネーリー・フーパーなどを輩出したことで広く知られる、イギリスのクラブ・ミュージック史を語る上で欠かすことのできない最重要クルーのひとつ。詳しくは、江古田にあった頃にはよく通った(っつうか、知らぬ間に下北に移転してた)ドープなレコード店、DISC SHOP ZERO のサイトにワイルド・バンチを中心としたブリストルのシーンについての読み応えのある素晴らしいページがある(このアルバムのブックレットのテキストの翻訳も載ってる)んでそちらを参照するとよくわかる。